チェーンアジャスターの調整とフロントアクスルシャフトのグリスアップ

2017年9月25日
    チェーンアジャスターの目盛りを22にした。
 フロントアクスルシャフトのグリスアップをした。ビールケースをセンタースタンド代わりにする。リアに比べればずっと簡単なはず。30分くらいで済ますつもりが二時間コースになってしまった。
   まずスピードメーターケーブルを抜く。固定ネジを緩めると、はじめ硬かったが抜けた。ブレーキワイヤーも外す。
    アクスルシャフトは車体の左側から14ミリのボルトが通っていて、右側が17ミリのナットで止まっている。17ミリのメガネレンチとスパナでシャフトとボルトを緩め、車体の左側に抜く。右側のカラーも一緒に外れる。ビールケースによるフロントタイヤの浮かしはほんの1〜2センチ程度にしたほうがやりやすい。ドラムブレーキのカバーについている溝に左フロントフォークの突起がはまっているために、アクスルシャフトを抜いてから3センチほど下に動かさないとフロントタイヤは外れない。でも最初からフロントタイヤが浮きすぎているとアクスルシャフトが抜きにくい。1〜2センチ浮かせてあれば、シャフトを抜いてからハンドルを切ってフロントフォークを動かしてやれば、タイヤが外せる。
    アクスルシャフトのフロントフォークを貫通している部分がグリス切れで錆びている。少し磨くが傷がついて具合が悪くなりそうなので、錆落としは諦めグリスアップだけにする。カラーの中にもグリスを付ける。
    ついでにドラムブレーキの中もきれいにする。ブレーキシューを引っ掛けて止めているスプリングをドライバーの先を使って外す。シューをドラムに押し付けるカムも外す。ドラム内の黒く細かいカスを吹き飛ばしたり、ワイヤーブラシで擦り落とす。そうしているうちにスピードメーターギアの周りの大量の黄色いグリスが気になってきた。これも劣化しているに違いない。この際、新しいウレアグリスを入れてやろうと思ったのが、時間がかかることになった理由。
    まず古いグリスを歯ブラシの柄で掻き出す。メーターギアの部分は歯ブラシの柄が入らない。取り切れない分はブレーキクリーナーをスプレーして流そうとするが、思いのほかグリスが粘って流れない。そこでキャブクリーナーをスプレーしたがこれは失敗。ブレーキクリーナーよりはグリスをよく溶かした。だが、グリスがドラムブレーキに侵入しないように仕切っている薄いパッキンのようなものがキャブクリーナーにやられて、ヒダがついてしまった。そこまではまだ良かったが、そのパッキン状のものに内側からはまっている、ゴムのようなスプリングが外れてしまいそれを元に戻すのがとても大変だった。指が入らないところなのでマイナスドライバーの先なので押し込まないといけなかった。キャブクリーナーはゴムや軟質プラスチックに使ってはいけない。

    ともかく古いグリスを全て取り切ってから、ウレアグリスをたっぷり注入。ブレーキシューを元通りに組み付ける。アクスルシャフトとハブにもグリスをたっぷり。フロントタイヤを元通りに取り付けシャフトを締め込んで完成。のはずだったが、ブレーキシューの減りを知らせる矢印の金具に付いているポッチとカムに付いているポッチが、全く逆で合わない。カムを差し込む向きが上下逆だったらしい。実用上問題ないが、せっかくなのでシャフトを抜いてタイヤを外してやり直し。改めてタイヤを取り付け、ブレーキワイヤー、メーターケーブルを取り付ける。メーターケーブルとギアの接続部にもグリスを注入して終了。


















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